工房案内
家具に対する思い
私たちが作った、家具・木工製品を手にしていただいた全ての皆様が幸せを感じるものを作りたい。これが、家具職人としての思いの全てです。 一生使いたい、ずっと触っていたい、ずっと見ていたい、側に置いておきたいと感じていただくことが一番幸せなことです。そのためには、初心を忘れず、一つひとつ細部まで丁寧に仕上げ、お客様が満足していただける製品を作り続けたいと思います。
ロゴマークについて
様々な人生の経験や積み重ね、物事にひたむきに取り組むことで、その先のどのような局面においても大きな力(財産)になると思っています。そして、そこから生み出せる可能性は無限大であると信じています。 MOKU KIRISHIMAのロゴマークに込められた思いは、その積み重ねやひたむきに取り組むことを、厳しい自然の中成長し続け刻まれた木の年輪に例え、タマゴは、そこから新しいものを生み出したいという思いを表現。 タマゴの下の緑と黄色のラインは、躍動感・喜び・楽しい様を表し、MOKU KIRISHIMAが生み出す木製品を使っていただける皆様に、幸せを感じていただきたいという思いが込められています。
プロフィール
勇 和幸(Isami Kazuyuki)
両親がブラジルに入植後誕生したため、出生地はブラジル連邦共和国です。 電気、ガス、水道のない大自然の中で育ち、小学1年まで現地の学校に通い、小学2年の時に家族と共に日本に帰国しました。
木工職人としてはかなり個性的な経歴だと思いますが、16歳で海上自衛隊に入隊。勤務にあたっての心構えは、いかなることに対しても熱意を忘れない。そして、現状に甘んじることなく、常に創意工夫、業務改善の意識を持つことでした。これらのことは、木工の世界でも私の基盤となっています。
霧島という場所
各地を訪れ、自然豊かでゆっくりと時間が流れていて心地よいと感じたのが鹿児島でした。
それは、自然であったり、人であったり、街並みであったりと、色々なものが融合して作り上げているものなのだと感じました。
自然豊かで交通の便の良い霧島で、第2の人生を始める決断をしました。霧島に居を構え住人となりました。
ここでなら、思いを込め、ずっと使っていただけるものを作り続けられると感じた場所が霧島でした。
家具との出会い
人は人生の色々な場面で家具と出会います。
子供の頃、学校ではまず学習机と出会います。就職して独り立ちする時には、生活に必要な家具と出会います。
結婚して夫婦で生活を営むための家具と出会います。また、新居を構えた時に家具を新調して新たな家具と出会います。
私もその一人で、今までに色々な家具との出会いと別れを経験してきました。しかし、それらほとんどの物が消耗品としての家具でした。
そんな中芽生えたのが、「一生ものの本物の家具」をこの手で作りたいという想いでした。
家具職人を目指して
海上自衛隊を退官して家具職人を目指す自分に足りないもの、それは家具づくりのノウハウです。 木に関する知識も木工機械に関する知識もほぼ無いに等しい状況でした。そこで、県内にある県立高等技術専門校で学ぶことを決意しました。
家具づくり50年余年というベテランの先生をはじめ、経験豊富な先生方から指導を受け、在校中は、校内技能競技において金賞、銅賞をいただくことができ、大きな自信につながりました。
技術面の修得は勿論ですが、指導を受け得られた結論(確信)は、経験豊富な家具職人は、どんな木材を使っても10年後も20年後も狂いのない家具を作ることができる。では、経験の浅い職人はどうすれば良いのか。
ものづくりにとって経験年数は確かに大きな意味を持ちますが、「材を選び、基本に忠実に加工し、パーツを組み立てる際に木材の裏表及び向きを考えながら、使っていただける人のことを想像しながら、思いを込めて製品を作り上げれば、10年後も20年後も狂いのない家具を作ることができる」ということです。しかしながら、物事に完ぺきというものがないことは十分承知しています。謙虚に、そして大胆に家具づくりに邁進していきます。
スタッフ
福満 馨(Fukumitsu Kaori)
自然豊かな場所で家族と
富士山をはじめ、八ヶ岳や南アルプスなどの雄大な山々に囲まれた自然豊かな山梨で生まれ、おいしい水や空気に恵まれ、元気いっぱいゆったりとした時間の流れの中で、のびのびと暮らしてきました。
田舎育ちで大家族、子育ては家族と地域で行うものという環境の中で育ってきました。
1年の、昔からの行事は家族総出で、小さな頃から私も一緒に。
こんな普通の日常の生活を通して、家族や人との関わりの大切さをぼんやり感じていたような、
人が生きるとか存在する意味みたいなことを考える、私の基盤ができたように思います。
人の人生は永遠ではありません。
愛情を注いで育ててくれた家族との別れも当然訪れます。
子どもながらに、命とか生きることについて不思議に思うようになりました。
妹が生まれたとき見に行った産婦人科の消毒液(アルコール)っぽい匂いと、ガラス越しに赤ちゃんが並んだ状況を私はとても幸せに感じて、ずっとその光景を忘れることができずに、ナースになりたいと思っていました。
高校時代、バドミントンでの関東大会やインターハイに出場を機に、本格的にスポーツ選手になりたい希望もありましたが、やはり人が生きるということで感じた様々な思いからナースになることを決断しました。
ナース経験を通して
病棟のナースを経験する中で、患者が病院にいる姿ではなく、この人が家で生活する状況(姿)を知って、より良い看護をしたいと思い訪問看護師になりたいと思う気持ちが強くなると同時に、病棟にいてもう一つの思いが湧いてきました。
直接看護できる人数は限られているけれど、指導者になり、良いナースを育てることで、世の中のより多くの人に貢献できると考えるように。
まず、訪問看護をやってみた → 結果 → 病気が悪化してからではなく、病気になる前の予防の段階に携わってみたいという思いに変わり、保健センターに勤務。そこで、人生の経験を重ねた色々な方と出会いました。
健康で長く生きることが良いことだと思っていた私にとって、俺は太く短く生きたいんだと言う人生の先輩の言葉を聞いて、健康指導に対して、指導員としての限界を感じました。
せっかく生きるのであれば極力楽しんで生きながら、未来の人達の生活が豊かになるような努力もしながら生きていきたい、昔の人達から受けた恩を、未来の人達へ恩返しです。
今の自分ができることは何かを考えました。
心を癒す!和む!元気になる!ことへのお手伝いやきっかけづくりをやっていきたい!!
みんなが前向きに生きて、心身ともに健康を心がけて生活することに繋がったら、嬉しい!
幼い頃に感じたことを思い出しました。弟の大好きなトミカのミニカーを手に取り、ドアが開閉することに気づいた時のあの感激!!こんな小さな車のドアが開くなんて!とにかく幸せが止まらない気持ちになり、ずっとそのドアの開閉を楽しんでいました。
その頃から、今もずっと小さい精巧なものを見ると、ワクワク感や幸せ感が止まりません。
そうだ、ものづくりだ!
家具職人の道へ
万人へ影響を及ぼすことはできないけれども、できるだけ本物志向でこだわって作り、今迄の人生で感じていた思いや、目的を達成できたらいいなと思い、心を癒す、和む、愛される、本物の家具を作りたい。そのためには、まず家具作りを学ぶことを決めました。
もちろん、私にできるかなとの思いがあり、学校のオープンキャンパスへ参加。
その時にお声掛けいただいたのが、勇先輩でした。
色々話を聞いて、できると思い、50歳で家具職人の訓練校に入学。
2年間の寮生活にて家具手加工2級を取得。
学校卒業後、勇先輩の工房 MOKU KIRISHIMA にお世話になることに。
今は、この工房にお越しいただいた皆様にほっこりと幸せを感じられるものを提供したり、また明日への活力になるものに出会える場所にしたいと思っています。
努力している自分へ贈ったり、特別感のあるもので明日の自分を応援したりしてほしいです。
心のゆとりは品格の存続。
みんなも私も、あまり小さな事は気にせず
前を向いてキラキラ生きるために
笑顔や勇気が湧いてくるように
和める日常を過ごしてほしい
過ごしたい。
そんな気持ちを持ちながら、心を込めたものを作っていきたいです。
私の生き方を振り返ると、やりたいことへ思う存分に力を注げない時期もあったけど、子育てや介護などやらないといけないことに力を注いできた分、今はそのご褒美時間だと思って、できるだけ長く笑顔で世の中の役に立って、最後は「あ〜生まれてきて良かったなぁ」と思って人生を終えたいと思っています。
前を向いて、勇気を出して、笑いながら、MOKU KIRISHIMAで日々ものづくりに取り組んでいます。
MOKU KIRISHIMA 概要
工房名 | MOKU KIRISHIMA (モク キリシマ) |
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事業概要 | 家具職人が天然木にこだわり、インテリア・木製食器・雑貨など、高品質なオリジナル木製品を製作・販売。 |
代表者 | 勇 和幸(Isami Kazuyuki) |
住所 | 〒899-4203 鹿児島県霧島市霧島大窪639 |
TEL | 0995-73-4833 |
FAX | 0995-73-4834 |